ノーコード&ローコスト/soracomマルチGPSユニットで簡単に遠隔地の温湿度管理を実現


遠い場所にある畑やハウスの温度管理をしたいんだけど、、初期費用が高い商品や自分で設置できるようなものが少ないんです。。
今回はさつまいもの苗床の温度管理をしたいので、使う時期も数ヶ月程度。初期コストが抑えれて手軽に遠隔地で管理できるような方法をHACKしたい!
遠隔地の温度管理をしたい
こんにちは、マシューです。
今回は、遠隔地での温湿度管理についてです。
今まさにさつま今の苗作りの時期になってきました。ただ、僕の苗床は場所が離れており温度管理に今までは現場に行き、目視で確認するという方法を取ってました。
しかーし、時間がもったいなさすぎる。これこそ、テクノロジーの出番だという事で今回挑戦したのが、農家に最適なコストで簡単に実現できる遠隔管理を実現することです。
○コストを安くしたい
○期間限定で利用したい
○遠隔地から確認したい
○確認のしやすさ、UIの良さ
ファーモ
プランテクト
カメラで温度計撮影
ソラコムマルチユニットgps
そして、検討したプロダクトの比較は以下
導入可能性のあるプロダクトをリサーチして比較
プロダクト名 | farmo | プランテクト | safie | soracom |
---|---|---|---|---|
初期コスト感 | × | 要見積もり | × | ○ |
短期利用 | △ | × | × | ○ |
通信機能 | ○ | △ | ○ | ○ |
ランニング費用 | ○ | △ | × | ○ |
導入難易度 | ○ | ○ | ○ | ○ |
給電方法 | 太陽光 | 電池 | 電池 | 充電式 |
センサー | ○ | ○ | なし | △ |
ということで、今回はsoracomさんのマルチGPSユニットを利用することにしました。
さつまいもの苗床に関しては、温湿度が最低限取れれば大丈夫ですので、こちらのユニットを購入。
ちなみにCO2を計測でぎるデバイスもありますyo!

マルチユニットGPS到着

デバイス到着しました!
付属品
・本体
・sim
・充電ケーブル
です!
まずnano simを挿入するため、サイドのカバーを開けます。けっこう力がいります。僕わ割りそうになりましたのでご注意ください。かなり引かないと外れない作りになっています。
nano simを挿したら、soracomダッシュボードからsimの登録やアクティベートを行います。
こちらに関しては以下の記事が非常にわかりやすいのでご参照ください。

simを挿入、soracomコンソールにてアクティベート(動く状態)できたらlagoonの設定です。
soracom lagoonで取得したデータを可視化する
こういったデバイスで重要なのは、データが取れるだけではなくデータをどういう形で可視化できるかです。soracomさんのlagoonは直感的に操作が可能で非常にわかりやすいUIを簡単に作成することができます。

上記を読んで作ったダッシュボードがこちら

※lagoonにはプランがあり、FREEだと1つのダッシュボードしか作れません。
アラート機能を活用して通知設定を行う
また、アラートという機能もfreeだと1つしか設定できないようです。アラートは非常に便利です。
僕は48度を超えた場合に、LINEに通知が来るように設定しています。設定方法は以下を参照いただけば比較的簡単に設定ができます。

デバイスを現地に設置するための筐体を自作
デバイスの設定が完了しましたので、現地にセットしていきます。
設置する場所がさつまいもの苗床なので、スプリンクラーがあります。防水できる筐体をコストをかけずに作成しました。
また、こちらのデバイスは充電式となっているため取り外しできるようにしたいです。

穴があいたペンケースを逆さにして、イボだけに結束バンドで固定しました。
高熱と湿気のため筐体が落下、落下しないようなケースを
内部にはマジックバンドで取り外しできる機構としました。

下部を開けて取り外しできるようにマジックテープで固定して使用していましたが、高熱と湿気でグルーガンで固定したマジックテープが剥がれて落下。1つ壊れてしまいました><
そこで蓋付きのケースを改良して設置することにしました。
ローコストかつノーコードで簡単に設置できた
1ヶ月使ってみての感想
まず温湿度の管理が圧倒的に楽になりました。当然ですが、現地に行くのに僕の場合は車で30分かかります。温湿度管理に現場に行くという行動がどこでも簡単に確認できるだけで、精神的にも楽になりました。
またsoracomさんのLagoonが素晴らしく優秀で、プログラミング等の知識がなくても見やすいダッシュボードが感覚的に作成できるのがめっちゃ良いです。
期間限定で簡単に温湿度管理を実現したい方にはおすすめです!
※すべての価格は2023年3月23時点での価格となっており、現在時点で変動している可能性がありますのでご了承ください
初期費用(1ユニットあたり)
・マルチユニットGPS 本体 12100円
https://soracom.jp/store/5235/
・筐体
イボだけ 3本セット 110円
結束バンド 498円
防水ケース 298円
合計 13,006円
ランニング費用(1ユニットあたり)
・マルチユニットGPS sim通信費用 1106円
※3/1-3/24の間の料金
使った分だけの費用体系となっています。概ね1500円以内で済みそうです。料金についての詳細はこちらをご確認ください。
合計 1,106円