AI

【2024年最新】農家必見!GoogleのNotebook LMで変わる農業経営 – データ整理革命

masyu1984

NotebookLMとは?

マシュー
マシュー

Googleが発表したNotebookLMをご存知ですか?聞いたことある!使ったことある!という農家さんはすごいです><以下のように公式サイトで紹介されています。

NotebookLM とは

NotebookLM は、ユーザーの思考をサポートするパーソナライズされた AI コラボレーターを提供します。ドキュメントをアップロードすると、NotebookLM がこのソースの即席の専門家となります。ユーザーは NotebookLM といっしょにドキュメントを読む、メモを取る、共同作業をするといったことを通じて、アイデアを練ったり、整理したりできるようになります。

orz
orz

うん。。ちょっと何言ってるかわからない。。という方も多いのではないでしょうか?僕も最初はそうでしたorz

使ってみるとその革新的な便利さに気づくことができます。

みなさんは農場の記録やデータをどのように保管していますか?ノートにつけてたり、アプリを使っていたり様々な方法で記録を残されているかと思います!(記録を取ってない方は、ぜひこの機会に記録をつける習慣に挑戦してください、必ず将来役に立ちますよ)

具体的な機能説明

できることを噛み砕いていうと、こちらがアップロードしたデータをAIがうまく整理してくれて、こちらの質問に応じて答えをデータをもとにして回答してくれる。ということになります。

少し突っ込んだ話になりますので、上記でOKという方は読み飛ばしてください。

今利用できる、AIは基本的にはこれまで蓄積した膨大なデータをもとに回答を生成しているものが多数になっています。NotebookLMでできるのは回答を生成はするのですが、元になるデータをこちらで任意にアップロードできるということが革新的なのです。

データを残したけど、どこを探していいのかわからなくなった

毎日、農場でのデータや記録を残しているけど、いざそれを振り返る時間もないし、実際どこを見返していいのかわからない。。

そんな経験はないでしょうか?僕はあります><
そこでまずは、記録をノートではなく、アプリ上やメモに残すようにしました。

これで検索性は大幅にアップして、探したい内容や情報を振り返ることが可能になりました。

NotebookLMは整理だけではなく、分析してくれる!?

驚くほど簡単!データ整理の革新

まずは、データをアップロードします。

NotebookLMのサイトから、新規作成をすると上記の画面が出てきますので、データをアップロードしていきます。

多様なデータ形式の一括取り込み

様々なデータ形式をアップロードすることができるのもNotebookLMのいいところです。

PDF、txt、音声(mp3)またはgoogleのドキュメントやwbサイト、youtube、テキストをそのままコピーしてアップすることもできます。

様々なデータを取り込んで自分専用のエージェントを無料(2024/11現在)で作成することができます。

マシュー
マシュー

優秀な秘書をタダで雇っているような感覚ですね!!

あとは質問するだけ!

データをアップロードしたら、あとは質問をするだけです。質問に合わせてAIがアップロードされたデータから情報を整理分析してくれて、回答を生成してくれます。

※データが自分のソースであっても100%正しい回答が返ってくるわけではありませんので、ご注意ください。最終的な自己判断はご自身で行うようにしてください。

活用例:圃場データを読み込んで利用する

このようなデータを用意しました。今季の圃場毎に振り返りを行い、概要を示したものです。
また画像はアップできませんが、各圃場の出荷量と畑の面積、反収もアップしています。

Tips

スプレッドシートを使っている方も多いと思います。NptebookLMにはそのままスプレッドシートをアップすることはできませんが、Googleドキュメントにスプレッドシートを貼り付けして、Googleドキュメントをアップすることでスプレッドシートのデータを活用することができます!

アップすると、すぐ分析が行われ、以下のような画面が表示されます。

概要の精度がすごい

このソースは、2024年の農場成果に関するデータで、各圃場の状態、問題点、出荷量などの情報を表形式でまとめたものです。状態は「〇」「△」「✕」で評価されており、問題点としては生育不良、雑草の繁茂、水はけの悪さなどが挙げられています。また、圃場ごとの出荷バッグ数、余剰キロ数、出荷合計キロ数、面積、反別出荷量も記載されています。

このように、一瞬で概要を作成してくれ、質問の候補もAIが出してくれます。

試しにどれか質問してみます。

マシュー
マシュー

2024年の圃場全体の収量と生育状況、そして各圃場の状態と課題を分析し、全体的な傾向を説明してください。

GPTくん
GPTくん

2024年の圃場全体の収量と生育状況分析

2024年の圃場全体の収量と生育状況を分析し、各圃場の状態と課題、そして全体的な傾向を説明します。

1. 全体的な収量

全体の出荷合計キロ数は◯◯◯kg、面積は59.8反で、反別出荷量は◯◯◯kgでした。

2. 各圃場の状態と課題

各圃場の状態と課題は、以下の通りです。

  • 生育状況が良い圃場
    • A圃場は全体的な生育が良く、収量をさらに上げることができそうです。
    • L圃場は全体的には良いですが、北側の水はけが悪い点が課題です。
    • N-2圃場は全体的に生育が良い状態です。
    • K-3圃場は予想よりも生育が良いですが、雑草が多く、北側の水はけが悪い点が課題です。
    • K-2圃場は雑草が多い点が課題です。
  • 生育状況に課題がある圃場
    • O-6圃場とO-5圃場は生育は良いものの、雑草が多い点が課題です。
    • M-1圃場は北側の傾斜付近に水が溜まりやすく、生育が悪い状態です。
    • E圃場は水はけが悪く、雑草も多い点が課題です。
    • G-2圃場は水はけが悪く、もんぱも出ているため、生育状況は非常に悪いです。
    • N-1圃場は東側の生育が悪く雑草も多いですが、西側の生育は異常に良いという偏りがあります。
    • O-2圃場は北側の生育は良いものの、南側に行くにつれて生育が悪くなっており、山側の水はけが悪い点が課題です。
    • G-3圃場は雑草が多い点が課題です。
    • K-1圃場は病気が多発しており、特に立ち枯れ病の影響で全体的に収量が低くなっています。雑草、特にツユクサが多いことも収量低下の要因となっています。
    • H-1圃場は雑草が多く、水はけが悪いと思われる中央部分の生育が悪い状態です。
    • P-1圃場では蔓ボケの症状が出ており、11月初旬でも葉が青く、ごぼうのような芋が多い点が課題です。ただし、早植えしたミチシズクは成績が良かったです。
    • P-2圃場でも蔓ボケの症状が出ており、畝が交互に生育が良い悪いを繰り返している点が課題です。
    • P-3圃場は東の端あたりだけが生育が良い一方で、中央部分は生育が悪く、畝の端は極端に生育が良いという偏りがあります。
    • P-4圃場は雑草(トゲビユ)の繁茂が著しく、除草剤の徹底が必要な要注意圃場です。
    • D-1圃場は予想よりも生育が悪く、堆肥等の投入が必要です。土壌が粘土質であることと、雑草が多いことも課題です。

3. 全体的な傾向

全体的な傾向として、水はけの悪さ雑草の多さが多くの圃場で共通の課題として挙げられています。

水はけが悪い圃場では、生育不良や病気の発生リスクが高まるため、排水対策を講じる必要があります。 また、雑草は養分や水分を奪い、日照を遮るため、収量に悪影響を及ぼします。 雑草対策としては、除草剤の適切な使用や、物理的な除去などが考えられます。

これらの課題解決に加えて、各圃場の状態に合わせた適切な栽培管理を行うことで、収量の向上を目指せる可能性があります。

といった感じで、データをもとに回答を返答してくれます。すごい。。とても良い。。。

活用例:さつまいもに関する論文や情報を集めて活用する

別の活用法として、インターネット上にある論文やサイトの情報をNotebookLMにまとめて、回答を生成してもらうという活用法がおすすめです。

僕も論文を読むことがあるのですが、欲しい情報は限られているものですし、なにより作業に時間を割きたいというのも本音。

そんな時にこのNotebookLMに全てのソースを入れ込んで聞きたい質問をするという使い方が非常にしっくり来ています。

例えば、このようにソースを入れ込んで、専門的な質問をしてみます。

マシュー
マシュー

早期植え付けにおける苗の節数と収量の関係について説明しなさい。

GPTくん
GPTくん

早期植え付けにおける苗の節数と収量の関係

早期植え付けの場合、苗の節数が収量に直接影響を与えるわけではありません。 収穫量は、苗の挿し方や栽植密度、品種、土壌の肥沃度、栽培管理など、さまざまな要因によって決まります。

  • 一般的に、早期植え付けでは「釣針植え」「斜め植え」「直立植え」といった方法が用いられ、これらの方法では、苗の浅い1~2節に子芋が付き、個数が少なくなります。
  • 一方、「水平植え」「改良水平植え」は、苗の各節に子芋を付けて収量を確保する方法で、露地育苗での大苗確保が可能な暖地で採用されています。

苗の節数が多いほど、子芋が付く可能性のある節の数が増えるため、収量が増加する可能性はありますが、必ずしもそうとは限りません。早期植え付けでは、低温や霜などの影響を受けやすいため、苗の活着率が低下する可能性があります。 そのため、節数が多くても、活着率が悪ければ収量は低下してしまいます。

また、早期植え付けでは、生育期間が長くなるため、つるぼけが発生しやすくなります。 つるぼけとは、茎葉が繁茂しすぎて、塊根の肥大が抑制される現象です。つるぼけが発生すると、節数が多くても収量は低下してしまいます。

したがって、早期植え付けにおける苗の節数と収量の関係は、一概には言えません。収量を向上させるためには、苗の節数だけでなく、品種の選択、土壌の準備、植付け方法、栽培管理など、総合的な対策が必要となります。

といった感じで、データを整理してまとめて回答してくれます。すごいいい時代だ。。

この使い方をマスターすると活用方法が無限に広がっていきます。

おすすめ論文検索サイト

天候データを入れて、圃場データと突き合わせてみた

農家にとっての重要な環境指標に天候があります。その天候データを圃場の成果データと突き合わせて分析してみました。

天候データは以下サイトからダウンロードすることができます。
https://www.data.jma.go.jp/risk/obsdl/index.php

CSVしかダウンロードできませんが、CSVをスプレッドシートで開き、先程ご紹介した裏技で、スプレッドシートをドキュメントにコピーすることでデータとして活用することができます!

データを更新した場合は点線のクリックしてくださいの部分をクリックすることによりデータが更新されます。

このように天候データを入れましたので、さっそく質問してみます。

マシュー
マシュー

2024年天候が生育に及ぼした影響は?

GPTくん
GPTくん

2024年の天候が生育に与えた影響

ご提供いただいたソースからは、2024年の天候が生育に与えた影響について直接的な記述はありません。しかし、いくつかの間接的な情報から、天候がどのように生育に影響したかを推測することができます。

降水量の影響

  • ソースによると、2024年4月から10月までの降水量は、平年値と比較して、4月、5月、7月は少なく、6月、8月、9月、10月は多くなっています。
  • 特に6月と10月の降水量は平年値を大きく上回っており、圃場の水はけに影響を与えた可能性があります。
  • 実際、ソースでは、多くの圃場で水はけの悪さが課題として挙げられています。
  • 6月の多雨は、生育初期の根の発達を阻害したり、病害発生のリスクを高めた可能性があります。
  • 10月の多雨は、収穫期の作業を遅らせたり、収穫物の品質を低下させた可能性があります。

日照時間の影響

  • ソースによると、2024年4月から9月までの日照時間は、平年値と比較して、4月、5月、6月は少なく、7月、8月、9月は多くなっています。
  • 日照不足は光合成を阻害し、生育不良や収量低下の原因となります。
  • 特に4月、5月の日照不足は、生育初期の苗の成長に悪影響を与えた可能性があります。
  • 一方、7月、8月、9月の長日照時間は、光合成を促進し、生育を促進した可能性があります。

雑草の影響

  • ソースでは、多くの圃場で雑草の多さが課題として挙げられています。
  • 雑草の繁茂は、作物と養分や水分を奪い合い、生育を阻害する要因となります。
  • 2024年の天候が雑草の生育にどのような影響を与えたかは、具体的な雑草の種類や発生時期などの情報がないため、断定できません。
  • しかし、一般的に高温多湿な環境は雑草の生育を促進するため、6月や8月の高温多雨は、雑草の繁茂を助長した可能性があります。

結論

2024年の天候は、降水量と日照時間の面で平年と異なる点が多く、これらの変動が圃場の水はけや雑草の発生状況に影響を与え、生育に間接的な影響を与えた可能性があります。

より詳細な分析を行うためには、各圃場の土壌特性や栽培期間中の詳細な気象データ、具体的な雑草の種類や発生時期などの情報が必要です。

という感じで回答をくれました。これからの考察や振り返りを行う際に大変有益な情報と分析だと思います。超絶便利だ!

まとめ

今回はNotebookLMの活用方法と活用例をご紹介しました、毎年のデータの分析に活用してみてはいかがでしょうか?

データソースが今回はサイトや文書でしたが、それだけではなく、Youtubeや音声も活用できるとのことですので、利用方法もまだまだ可能性がありそうです。

時間がない農家こそ、ぜひこういったAIサービスを活用して収量をあげ、収益をアップさせて農業をさらに面白い仕事にしていきましょう!

ABOUT ME
MASYU
MASYU
mac使いの農家3代目さつまいもに全bet
こんにちは。宮崎県新富町でさつまいも農家をしているマシューです。6haの畑でさつまいもを栽培しています。デザイナーとして10年、ベンチャー企業の役員としても働いてきた経験を活かして読んでいただける方に少しでもGOODな情報を届けれるよう、頑張ります。テックニュースが好物。GDPS代表
記事URLをコピーしました