農家の売り先結局どこがいいの?これからの農家の販売先について

こんにちはマシューです。
農家売り先について、考えていきます。ぼくらも最初就農するときに、ビジネスの要点として差別化したい!という気持ちが最初にありました。
要は、他の農家さんと変わった作物を作りたい!!ということですw
その時はコーヒーを作りたい!とか
アサイーを作ってアサイーボールを売る事業をやろうとか
農業なめんなよ
と当時の自分に言ってやりたいです。そんなときに先輩に相談すると、
販売先をどうするの?と聞かれました。
ネットで売るとか、直売所で売るとか様々選択肢があるから大丈夫でしょと思っていましたが、農家はめちゃくちゃ忙しい。。
栽培技術をまずは身に付けないと話になりません。
そのときに、まずは大きな船に乗れ!そのあと自分たちのやりたいことをやればいい
と言っていただきました。これは確かに乗れ><まずは生き抜く柱を作らないといけません。
ここで、産地という考え方が重要になってきます。農業はその土地や気候、土地の形状に応じて向いている作物があり、産地形成が出来ています。そこにまずは乗っかることをおすすめします。
僕らの場合は、宮崎で、地域としてはきゅうり、ピーマンが主力の作物でした。
そこから様々な条件を考えて、ピーマンを選択しました。
さて、販売先の話に戻ります。以下の4つがあります。
①JAに出荷する
②市場に出す
③直売所に出す
④ネットで売る
今日はそれぞれのメリット・デメリットを書きますので参考にしていただけると嬉しいです。
JAに出荷
まず考えるべきはJAさんに出荷することです。これが一番ベターです。
メリット
- 規格に沿った作物を出荷するだけ
- 梱包、選別をする必要がない(地域によって差がある)
- 安定して出荷できる
- 横のつながり(農家さん)ができる
デメリット
- 荷造り運賃手数料が十数%取られる
- ある程度の量を出荷しないといけない
総評
個人的には総じて、まずはJAさんに出荷すべきだと考えます。運賃手数料が高いとか、価格が安定しないとか様々ありますがJAのシステムはすごいです。販売先を考える必要がありません。また部会という生産者で栽培技術を向上させようという学びのシステムもあり、まずはJAさんに出荷することを販売先の第一として考えることが重要だと思いました。
市場に出す
以外と混同しちゃうのが市場に出すという方法。JA→市場であって、それを生産者が直接市場に出すという方法があります。
メリット
- 手数料が取られない
- 出荷できるレベルを超えていれば買いとってもらえる
- JAに出せない作物も出荷できる場合がある
デメリット
- 選別、梱包、輸送(市場までの)をする必要がある
- JAさんに嫌がられる場合もある(らしい)ので気をつける
総評
選別をして、梱包をして、輸送までしないといけないというのが大きなネックになります。JAさんに出しておけばそこの部分を荷造り運賃手数料のみでやってくれると考えると、かなりの規模の農家さんでないと市場に出すメリットは小さいと感じます。
直売所に出す
地域の直売所、道の駅に出す方法です。年間売上が数億円を超える直売所もあり、存在感はけっこう大きいです。
メリット
- 自分で値決めできる(のか??)
- 近ければ輸送費が抑えられる
- 規格がそこまで厳しくない
- 特殊な作物も売れる可能性あり
デメリット
- 手数料が20-30%とけっこう取られる
- 売れ残った場合に引き取りに行く必要がある
- 値決めはできるが工夫しないと売れない場合もある
- 直売所によって販売力の差がある
総評
まず手数料はけっこう取られるイメージです。そして最大のネックは全て売れないということ、というかこれが当たり前ではありますがw
引取に行かないといけないのはなかなかハードですね><またこだわりの作物を自分の値決めで売れるのは可能性を感じますが、それを顧客が理解できるのか、また他に並んでいる作物の中で高価格に設定しても果たして売れるのかは工夫が必要な部分です。
直売所自体をブランディングすることが可能性がある売り方かと思います。有機栽培のみの直売所とか、販売者のランク付けを行うなどこれからは他の直売所との差別化も一つの方法だと思います。
ネットで売る
自社のECサイト、ネット上の直売プラットフォームに出荷する方法です。
メリット
- 自分で値決めできる
- 好きなタイミングで出品できる
- 規格が厳しくない
- 特殊な作物も売れる可能性あり
デメリット
- 自社ECの場合はその運用費用、プラットフォームの場合は手数料が必要
- 梱包発送が必要
- 販売価格に送料が乗っかるため、作物に付加価値が必要(ネットで買う理由)
- マーケティング(SNS等)が必要
総評
ネットで売る場合はECサイトの構築が必要になります。ネットの直売所でいうと、ポケマルさんや食べちょくさんが選択肢に上がってくると思います。
一番の問題はネットで買う理由をどう作るかです。ネットで売る場合はスーパー等で売るよりも高価格で売る必要が必然的に出てきます。同価格で売ってもあまり利益がでないのでは><ですので、付加価値をつける必要が出てきます。そこをクリアできて、ネットのマーケティング知識があり、発送もできるのであれば非常に可能性がある販売方法かと思います。
私たちGDPSはshopifyを用いて、ネットECの開発も行っています。ネットで販売したい方はぜひ一度ご相談ください。
gdps.jp
まとめ
上記の他にも契約農家になる方法や、地元スーパーに営業して扱ってもらう方法もありますが大きく4点にしぼって説明させていただきました。
まずは大きな船にのって、収入の柱を確保した上で、他の農家さんと差別化するあるいはそれぞれの得意なことを伸ばして販路を開拓していくというのが定石かと思います。
Grow up together!一緒に育とう!